管理栄養士国家試験の勉強はいつから始める?おすすめの勉強スタート時期とそれに合わせた単元ごとの時間配分とは!

管理栄養士国家試験に合格するためには、早くから勉強を始めることが重要です。

しかし、「勉強を始めるタイミングがわからない」、「今から勉強をスタートして間に合うのだろうか」と悩む方も多いはず。

この記事では、管理栄養士国家試験の勉強を始めようとしている方に向けて、勉強を始めるおすすめのタイミングと、そのタイミングに合わせてそれぞれの単元を何時間ずつ勉強すればよいのかの目安を紹介します!

目次

国家試験合格には時間がかかる?

管理栄養士国家試験の合格には、大体300〜500時間程度の勉強時間がいると言われています。

しかし、早めから勉強をスタートし、コツコツ積み上げていくことができれば合格は難しくありません。

逆に、勉強のスタートが遅れればその分必要な勉強時間の確保が難しい上に、1日に何時間も勉強をしなければいけなくなります。

勉強はいつから始める?

3月〜4月から

勉強のスタートに最もおすすめなのは、国家試験1年前の3月~4月ごろです。

この時期から始めれば1年かけてゆっくり勉強ができ、勉強時間もしっかり確保できます。

また、余裕を持って勉強が進められるため心理的な負担も少ないです。

新卒で病院や公務員などを受ける場合は、就活で専門試験の勉強が必要になるため、これくらいの時期には勉強を始めておきましょう。

就活終了後から

学生の場合、キリのいいタイミングとして就活終了後から勉強をスタートする方も多いです。

企業なら春〜夏前には就活が終わるため、それから勉強をスタートしても十分合格できます。

また、大学ではこの時期から一斉に模試が始まるため、周りも国家試験モードに入っていきます。

周りの雰囲気に乗って勉強をスタートするというのも、モチベーションを保つためには有効です。

10月ごろから

就活が遅れた方、病院や公務員など就活のスケジュールが後ろに伸びやすい方の中には、10月頃から本格的に勉強をスタートするという方もいます。

この時期から勉強をスタートすると、合格に届かない場合もあります。

そのため、勉強時間の確保や効率的な勉強方法の確立が必要になります。

スタートとしては出遅れていますが、合格できないわけではないので諦めずに勉強を進めましょう。

既卒の方はとにかく早く

既卒の方は、いつから勉強を始めるかを悩むのではなく、今日からでも勉強を始めましょう。

既卒の方の多くは仕事や子育てなど勉強以外に多くの時間を取られるでしょう。

そのため、1日の勉強時間は短くても、とにかく早くから毎日コツコツ勉強し、トータルの勉強時間を確保する事が重要です。

開始時期による勉強時間の配分は?

勉強を始める時期によって、合計の勉強時間が異なってきます。

それぞれの時期に勉強をスタートしたとして、1日に何時間勉強し、それぞれの範囲にどの程度時間を使えるでしょうか?

国家試験の各範囲の重要性などに合わせた時間配分を見ていきましょう。

3月〜4月からスタートする場合

  • 想定勉強期間:12か月
  • 合計勉強時間:500時間目標

1週間の配分(目安)

  • 平日:1〜1.5時間×5日=5〜7.5時間
  • 休日:2〜3時間×2日=4〜6時間
  • 合計:9〜13.5時間/週

単元ごとの時間配分例

  • 社会・環境と健康:30時間
  • 人体の構造と機能:60時間
  • 食べ物と健康:80時間
  • 基礎栄養学:50時間
  • 応用栄養学:50時間
  • 栄養教育論:50時間
  • 臨床栄養学:60時間
  • 公衆栄養学:50時間
  • 給食経営管理論:50時間

合計:約480時間+応用力問題+模試の見直しなど

暗記分野が多く、得点が安定するまで時間がかかる「食べ物と健康」と、出題数が多く周辺知識の理解が必要な「人体の構造と機能」、「臨床栄養学」に時間を割くことを想定した時間配分です。

勉強のスタートが早ければ、点数が伸びづらい範囲にもしっかり時間が使えます。

就活終了後(6月ごろ)からスタートする場合

  • 想定勉強期間:8か月
  • 合計勉強時間:400時間

1週間の配分(目安)

  • 平日:1.5〜2時間×5日=7.5〜10時間
  • 休日:3〜4時間×2日=6〜8時間
  • 合計:13.5〜18時間/週

単元ごとの時間配分例

  • 基礎4科目(人体、食物、栄養基礎、社会と健康):各40時間=160時間
  • 応用4科目(応用栄養、栄養教育、公衆栄養、臨床):各40時間=160時間
  • 給食経営管理論:40時間
  • 応用力問題・模試・総復習:40時間

合計:400時間

就活終了後の夏前から勉強する場合、合計勉強時間の確保は難しくありません。

しかし、苦手な分野に時間を割くためには、勉強時間を増やすか効率的に勉強を進める必要が出てくるため、闇雲に勉強するのはおすすめできません。

10月〜スタートする場合

  • 想定勉強期間:4〜5か月
  • 合計勉強時間:300〜350時間目安

1週間の配分(目安)

  • 平日:2時間×5日=10時間
  • 休日:4〜5時間×2日=8〜10時間
  • 合計:18〜20時間/週

対策のポイント

この時期からスタートする場合、それぞれの単元を1から順番に勉強していると時間が足りなくなる可能性が高いです。

そのため、まずは過去問をたくさん解き、間違えた問題とその周辺知識をテキストで確認しどんどん先に進んでいきましょう。

基礎の勉強は必要ですが、効率的に点数を取ることが重要なので、理解が難しい範囲は単純暗記をして先に進むという「割り切り」も必要になってきます。

既卒の方(社会人や主婦など)

  • 1日の勉強時間の目安:30分〜1時間×複数回

配分例

  • 朝:30分(通勤や家事前)
  • 昼:30分(昼休憩やすきま時間)
  • 夜:60分(退勤後、子どもの就寝後など)

合計:1.5〜2時間/日 × 6日/週 ≒ 9〜12時間/週 → 約6か月で250〜300時間

対策のポイント

既卒の場合、勉強時間の確保が最大の課題となります。

そのため、

  • 短い時間でもコツコツ勉強を進める
  • 単元の優先度を見極める

この2点が非常に重要です。

とにかく隙間時間を見つけて、5分でもいいので勉強をする意識を持ちましょう。

また、出題数が多い範囲や苦手で点数が伸びない範囲を重点的に勉強するなど、効率的に点数を伸ばす工夫も必要です。

勉強をスタートする時の注意点

勉強を始めたいけど、「何から始めたら良いかわからない」と感じている方は、

①試験の全体像を掴む
②スケジュールをなんとなく決める
③自分の勉強スタイルを見つける

この3ステップを意識してみましょう。

勉強を始めるとき、無理に悩むのではなく、まずは手を動かしてみましょう。

できれば、

  • どんな問題が出るのか
  • いつ頃までにどの範囲を勉強するか
  • 自分に合った勉強はどれか

こういったことを最初に考えておけるとベストです!

まとめ

管理栄養士国家試験の範囲は広いため、勉強を早く始めることが合格の第一歩です。

勉強を早く始めることができれば、焦らずにゆっくり勉強できる上、苦手な分野の克服にも時間が使えて得点が安定します。

まだ勉強を始めていないという方は、この記事をきっかけとして、まずは教材を開いてみませんか?

それが難しいという方は、SNSなどを見て情報を拾ってみるところから始めるのも良いかもしれません。

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この記事を書いた人

tomoblog「管理栄養士って自由で面白い!」運営者

■管理栄養士としての経歴
急性期病院→特別養護老人ホーム

管理栄養士として働きながら、フリーランスとしても活動中。
webライター、記事の監修、レシピ開発、講師業など多岐にわたって活動している。

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