【元病院栄養士監修】病院栄養士の就活で課される筆記試験とは?出題内容や対策法を徹底解説

病院で管理栄養士としての就職を希望する場合、筆記試験が課されることが多いです。

これは、病院栄養士として働くに足る知識を身に着けているかを確認するために実施されることが多いですが、その内容や対策方法がよくわからないという方も多いはず。

この記事では、そんな病院栄養士としての就活で課される筆記試験の試験内容や、具体的な対策方法を実際の試験例を基に紹介します。

目次

病院栄養士の筆記試験、どんな内容が出題される?

病院栄養士の就職筆記試験で課されるものには、大きく分けて専門試験と一般教養試験があります。

専門試験

専門試験は、主に管理栄養士国家試験の内容をベースにした筆記試験です。

病院で働くために必要な知識を持っているかを確認することを目的としているため、主に

  • 臨床栄養学(各疾患の病態と食事療法、栄養ケアマネジメント)
  • 基礎栄養学(栄養素の消化、吸収経路)
  • 人体の構造と機能(代謝、ホルモン、免疫)
  • 給食経営管理論(大量調理・衛生管理)

などの分野が多く出題される傾向にあります。

基本的には国試の過去問を勉強しておくことで対応できるレベルですが、上記の範囲はしっかりと勉強しておけると安心です。

方式は国試同様に選択問題であることが多いですが、記述式の問題が課されることもあります。

病院によって出題傾向や重要視されるポイントが異なるため、これらの範囲以外も幅広く勉強し、柔軟に対応できるようにすることが大切です。

一般教養試験

一部の病院では、専門試験以外に一般教養試験や適性試験と呼ばれる筆記試験が課される場合があります。

内容は病院によって異なり、

  • SPI系(言語・非言語・数的処理・図形など)
  • 一般常識(時事問題、公民、経済の基礎)
  • 性格検査・適性検査

などに大別できます。

これらの試験は、複数の職種を同時採用する場合や事務職と共通選考を実施する場合に課される傾向にあります。

対策方法としては、SPIの勉強をしつつ、ニュースや新聞で時事問題や一般常識を身に着けていくことが効果的です。

就活で筆記試験が課される病院の特徴

筆記試験の有無は病院ごとに異なりますが、概ね以下のような傾向があります。

病院の特徴筆記試験の実施傾向
公立病院実施の確立高。一般試験や小論文の出題も多い。
総合病院専門試験の実施確立高。小論文の出題も多め。
中小規模の民間病院筆記試験がない場合もある。面接の比重が高い。

すべての病院が当てはまるわけではありませんので、事前の試験内容の確認と、幅広い対策が必要になります。

病院の就職筆記試験は他職種と何が違う?

一般企業の事務職や営業職などの筆記試験は、SPIなどの形式化された試験が主流です。

一方、病院栄養士の筆記試験は病院によって内容が多様であるのに加え、専門性を求められるという特徴があります。

それぞれの特徴を比較した以下の表を参考に、内容や対策方法の違いを把握しておきましょう。

項目一般企業病院
試験形式SPI、玉手箱、CABなど専門試験+一般常識or小論文
重視される要素論理的思考力、数的処理専門知識、臨床理解力、倫理観
対策教材SPI参考書、WEB模試国試参考書・過去問、栄養関連書籍

病院栄養士の筆記試験対策スケジュールと進め方とは?

病院栄養士の就活は、一般企業と異なり決まった採用スケジュールがありません。

また、突発的に募集が出ることも多いため、いつでも試験に望めるような準備が必要になります。

ただし、例年7月頃と、10月〜12月頃に求人が増え始める傾向にありますので、その時期は募集をしっかりチェックしましょう。

対策スケジュール(目安)

時期対策内容
3〜4月国家試験の勉強開始。同時に書類選考や面接の対策をコツコツ始める。
5月〜6月書類選考の準備終了。SPIなどの一般教養試験対策を追加。
7月〜9月本格的に選考開始。病院に合わせて書類、筆記、面接の対策を同じレベルで実施。
10月以降対策を継続しながら、就職試験を受ける。

病院就活は募集時期が未定な上に、病院によって試験内容が違うことも多いです。

対策は早めに始め、幅広く対策できるようにしましょう。

病院栄養士の筆記試験対策に必要な参考書

専門試験対策

病院の筆記試験は主に管理栄養士国家試験の内容がベースになります。

「臨床栄養学」や「人体の構造と機能」などの専門分野の対策については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

一般教養試験対策

総合病院や公立病院では、SPI形式の一般教養試験が課される場合があります。

対策のためには、とにかくSPIの参考書を使って勉強することが大切です。

実際に元病院栄養士が使用していたSPIの参考書を紹介しておきますので、まずはこれらを使って勉強をスタートしましょう!

病院の筆記試験の情報はどうやって集める?

筆記試験の対策をするためには、情報を集めることが必要になります。

筆記試験の有無や内容を調べるためには、

  • 求人票を確認する
  • キャリアセンターで同じ病院の過去の試験内容を確認する

といった方法が一般的です。

また、筆記試験の対策方法を調べるためには、

  • 体験談を確認する
  • 就活情報サイトを活用する
  • 先輩や知人に聞く

といった方法が効果的です。

このサイトでは、管理栄養士の就活についての情報を幅広く紹介していますので、ぜひ他の記事を読んで情報を集めてみてください。

まとめ

病院栄養士の就職試験において、筆記試験は避けて通れません。

また、専門知識に加え、病院の特徴に合わせた内容が出題されることもあるため、柔軟な対応が求められます。

一般的な就活試験対策の知識も活用することで、より万全な準備ができるようになりますので、様々な対策方法を実践してみましょう。

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この記事を書いた人

tomoblog「管理栄養士って自由で面白い!」運営者

■管理栄養士としての経歴
急性期病院→特別養護老人ホーム

管理栄養士として働きながら、フリーランスとしても活動中。
webライター、記事の監修、レシピ開発、講師業など多岐にわたって活動している。

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