管理栄養士を目指す皆さん。「ブランクがあってどこから勉強したらいいかわからない」「基礎から学ばないと点数が伸びない」そう思っていませんか?
管理栄養士国家試験の教材は参考書、問題集ともにたくさん出版されていますが、今の自分の勉強の進捗度に合った教材でないと、かえって勉強効率を落としてしまうかもしれません。
この記事では、「勉強が苦手」「ブランクがあってどこから勉強したらいいかわからない」「栄養士から管理栄養士を受験する」という方に向けて、基礎を勉強できる教材を紹介します。
教材の選び方

基礎から勉強したいと考えている方は、
- 優しい日本語+図が多い
- 1単元が短い(10〜20分)
- あとで辞書のように調べ直せる
という特徴を持つ参考書を選びましょう!
これらの参考書であれば、読むのが楽で勉強が継続しやすいです。
勉強を継続するためには、まずは「わかる」を大事にしましょう。
その後に、「問題が解ける」になっていけば良いのです。
レベル別おすすめ参考書

① 超入門(全体像をつかむ)
ブランクがある方や勉強に自信がない方は、これらの参考書から勉強を始めてみましょう。
「いちばんやさしい」シリーズ

「いちばんやさしい」シリーズは、国家試験の過去問を解く前に使うことを勧めている参考書で、図や表を多く使った教科書に近いような内容になっています。
こんな人におすすめ
- 用語がピンとこない
- まずは簡単な教材から全体像を掴みたい
- 読んで勉強するのが苦手
特徴
- 会話調で読みやすい
- 1冊で全範囲を網羅
- 本を読むのが苦手な人でも読みやすい
注意点
- 内容は広く浅いため、合格には別の参考書との併用がおすすめ
なぜ?どうして?シリーズ

「栄養士・管理栄養士のためのなぜ?どうして?」は、新米管理栄養士とスーパートマトというキャラクターの掛け合いで解説が進んでいく参考書で、「基礎栄養学」、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」、「臨床栄養学」、「応用栄養学」、「給食経営管理論」の5分野でそれぞれ出版されています。
こんな人におすすめ
- 苦手な範囲を対策したい
- 読みやすさを重視したい
特徴
- 会話調で読みやすい
- 各分野に絞った内容なので、苦手分野の対策に効果的
- 本を読むのが苦手な人でも読みやすい
注意点
- 1冊で全範囲を網羅しているわけではない
- 5分野しか出版されていないので他の参考書と併用が必要
合格のためのワークノート

「合格のためのワークノート」は、1日2ページずつ進めることで150日で全範囲を網羅するというコンセプトの参考書で、内容は全て穴埋め問題になっています。
こんな人におすすめ
- 毎日コツコツ勉強するのが苦手
- 忙しくてまとめて勉強時間を取れない
- 書いて覚えたい
特徴
- 毎日継続する習慣をつけられる
- 穴埋め問題になっており、埋めて初めて参考書として完成する
- 赤ペンで記入すれば、後で要点を読み返せる
注意点
- すべて記入するまで参考書としては使えない
② 基礎固め(辞書として使う)
ある程度入門編の教材を読んだら、これらの参考書を用いてわからなかった単語を調べ、基礎を固めましょう。
レビューブック管理栄養士(メディックメディア)

レビューブックは、管理栄養士国家試験の王道参考書で、とりあえず買っておけば間違いない教材です。
こんな人におすすめ
- 全受験者
- 参考書を1冊で済ませたい
- ある程度勉強が進んでいる
特徴
- 図や表が多く、わかりやすい
- 内容が網羅的で、読むだけで勉強になる
- 辞書のような役割を持っている
注意点
- 深い内容まで網羅されているので、勉強のスタート時には少し使いづらいかも
- 問題はほとんど載っていない
受験必修キーワード集

「管理栄養士国家試験受験必修キーワード集」は、国家試験受験のために知っておきたいキーワード3600個をまとめた参考書で、図や表が入っていない、まさに「辞書」というような参考書です。
こんな人におすすめ
- とにかく深いところまで勉強したい
- 辞書が好き
- 単語単位で理解したい
特徴
- 図や表がなく、まさしく「辞書」
- 内容が網羅的で、載っていない情報はほぼない
- 単語を理解するために有用
注意点
- 図や表がないので分かりづらい
- 内容が詰め込まれているので、好みが分かれる
③ 過去問演習
基礎をある程度勉強したら、過去問に挑戦してみましょう。
国家試験合格のためには過去問を勉強し、出題傾向に慣れる必要がありますので、早い段階で過去問演習に取りかかるのが理想です。
解説付きの問題集については、こちらの記事から確認してみてください!
勉強の進め方 4ステップ

紹介した参考書などを使いながらどのように勉強を進めていけばいいのか、おすすめの方法を4ステップで紹介します。
STEP1:超入門
- 1日10分参考書を読む。読み流しでOK。
- 分からない言葉に✓
- まずは毎日勉強する習慣をつける
一通り読み終えたら、STEP2へ
STEP2:基礎固め
- レビューブックなどで自分が苦手と感じる範囲を読んでみる
- ✓を入れた単語を調べてみる
チェックした単語を調べて、ある程度理解したらSTEP3へ
STEP3:過去問演習
- 1日5問からスタート
- 正誤判定と選択肢の解説確認。
- 分からなかったら参考書に戻る
※完璧にしてから次の問題に進まない
STEP4:慣れてきたら
- 同じ分野をまとめて解く→解説を読む→周辺知識を勉強
- 1回分(200問)まとめて回答し、点数を確認する
勉強が続かないよくある理由
「勉強が続かない」と悩む方は多いですが、それにはこういった理由があるかもしれません。
- 最初から過去問演習→わからないことが多すぎて挫折する。どこから勉強していいかわからなくなる
- 解説を読まない→正誤判定だけを行い、解説を読まないから何回も同じ問題を間違える
- 1問に時間をかけすぎる→問題を解いたあと、内容をすべて理解して進もうとすることで勉強自体が負担に
- 点数が伸びなくて嫌になる→範囲が広いため、点数が伸びる前に挫折する人も
こういった理由から勉強がうまく進まないという方も多いので、勉強の方法を考え直し、コツコツ進めることが重要です。
まとめ
管理栄養士国家試験は、適当に勉強をしていても点数が伸びないため基礎から勉強しなければいけません。
ブランクがある方、勉強が苦手な方、栄養士から実務経験を積んで受験する方などは、勉強時間の確保や勉強方法の確立が重要になります。
今回紹介した教材を活用し、一歩づつ勉強を進めていきましょう!
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