そのまま臨地実習に行って大丈夫?臨地実習を乗り越えるために勉強すべきこととその方法を実習先ごとに紹介!

管理栄養士
この記事を書いている人
tomo フリーランス管理栄養士

■高度急性期病院の管理栄養士→
うつで退職→フリーへ
■栄養学生向けの就活・仕事、
国家試験などの情報発信
■フリーランス管理栄養士の
実態を公開!
■栄養士・栄養学生の交流
コミュニティ「palette」代表

tomo フリーランス管理栄養士をフォローする

これから臨地実習に行くという皆さん、今のまま実習に行って大丈夫ですか?

臨地実習は管理栄養士の資格を取るため、そして、就職する際にどの業界に進むかを考えるために非常に重要です。

ですが、何を勉強していけばわからずなんとなくで実習に行こうとしていませんか?

この記事では、臨地実習に出向くそれぞれの実習先でどんなことを勉強していけばよいのか、

そして、どのように勉強すべきなのかについて紹介していきます!

臨地実習が就活に与える影響などを知りたい方はこちらの記事をご覧ください!




管理栄養士の臨地実習とは

臨地実習は、4大卒で管理栄養士国家試験を受験するための条件になっており、計4週間行く必要があります。

また、臨地実習は国試のためであると同時に、就活のためでもあり、ここで管理栄養士の働き方や実際の苦労を知ることで自分の進路を決めることになるので、就活の時に「ちゃんと見ておけばよかった」と後悔しないよう、しっかり準備して臨みましょう!

病院実習

勉強していくこと

病院の実習は臨地実習の中で最も長いため、特に準備していきましょう!

特に勉強しておいてほしいのは、生活習慣病についてと、病院栄養士の業務についてです。

病院の臨地実習で最も目にする機会が多いのは、栄養相談だと思います。

実習先の病院によってどんな病態の方に対しての栄養相談が多いのかは異なりますが、どの病院でも糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病を持っていらっしゃる方は非常に多いため、病態についてはもちろん、栄養療法などについてもしっかりとまとめておけると良いです。

また、臨地実習では見学だけではなく病院の管理栄養士の業務や制度などについて講義をしてくださるところが多いです。

栄養指導NSTカンファ回診とはなんなのか、何のために行い点数がどれだけとれるのかなど、病院の管理栄養士の仕事内容についても知っておけると、見学や講義の時の説明が頭に入りやすくなるので、実習がスムーズに進みます。

病院栄養士の仕事についてはこちらの記事で勉強してみてください。大学の授業では聞けない話がまとまっています。

また、将来病院で働きたいという人は、一般的な管理栄養士の待遇地位についても知っておけると実習先の病院はどうなのかなど比較に使え、就活に役立ちます。

他にも、病院実習では厨房での作業があるところも多いため、病院食の提供方法衛生管理方法などについてもあらかじめ知っておけるとなぜ実習先の病院でそのような方法を取っているのかに気づくことができ、自分の学びに役立ちます。

就活の時に給食業務を委託している病院を選ぶのか、どんな環境の厨房なら病院栄養士として給食管理に携わりたいと思えるのかは、この病院実習でイメージをつかんでおいてください。

ちなみに私はこの病院実習を経て完全委託している病院を選びました。

勉強方法

では、実際にどうやって勉強していけばよいのでしょうか?

病院実習の場合は、国試の範囲を勉強することが最優先です。

まずは「人体…」の範囲から生活習慣病の成り立ち、「臨床栄養学」の範囲から、栄養療法の特徴を覚えましょう。

完璧にする必要はありませんが、国試が解ける程度にはしておけると安心です。

また、病院栄養士の仕事や厨房業務についてはこのブログの記事を読むことで勉強できます。

行政の実習

勉強していくべきこと

行政の実習は保健所や保健センター、市役所などに受け入れて頂きます。

そのため、行政の実習では管理栄養士業務に関わる各種法律の概要と、地域の特徴について知っておきましょう。

行政の栄養士は健康増進法地域保健法などの法律に基づいて健康施策や教室を行っていますが、実習でそれらについて学ぶ際は、栄養の知識よりなぜその施策を打ち出しているのかという根拠について知っていることが必要です。

また、行政の管理栄養士は地域の健康増進のために業務を行っているので、どの法に基づき、地域のどんな特性を加味して業務を行っているのかを知っておくと、学びが深まります。

また、地域性について知っておけると施策や教室に人員やお金を使っている理由が見えてきて結構面白いのでオススメです

行政の管理栄養士の業務は学生の間は特に想像しづらいものなので、業務の根拠について知っておくと非常に有意義な経験になると思いますし、基本は1週間しか実習期間がないのであらかじめ情報収集しておけると効率的に学ぶことができますね。

勉強方法

行政の実習の場合、「公衆栄養学」の範囲から、実習先(保健所等)の特徴地域保健法健康増進法の概要とそれらを根拠にした施策について学んでおきましょう。

「公衆栄養学」で頻出のこれらの範囲についてはInstagramのリールで問題を解説しているのでそちらから勉強してもらうのがオススメです。

また、地域の特徴は市町村のHP健康施策について検索することで把握しておきましょう。

行政栄養士の業務についても記事にまとめているのでこちらも読んでみてください。

事業所実習

勉強していくべきこと

事業所の実習では、病院の厨房業務と同じく、提供方式や衛生管理について学んでおくと良いです。

事業所の実習は他と違い、見学や講義ではなく実際に働きながら学ぶところがほとんどです。正直労働力として見られているような施設が多く、1週間調理ばかり行う可能性もあります。

なので、比較的自分から学ぼうとする意欲がないと1週間タダ働きに近い実習になってしまいます。

実習中に新しい知識を入れるタイミングが少ないのであらかじめその施設がなぜその提供方式を採用しているのか、衛生管理について何を重視しているのかなどを知っておけると良い実習になると思います。

勉強方法

事業所実習の場合、「給食経営管理論」の大量調理衛生管理マニュアル提供方法調理方法について知っておきましょう。これらも全てInstagramのリールで紹介しているので是非ご覧ください!

まとめ

ここまで記事をご覧いただきありがとうございます!

臨地実習は将来の為にも重要な実習な上、準備ができていればいるほど有意義なものになりますのでしっかり準備して臨んでもらえると良いと思います!

このブログでは管理栄養士についての情報をたくさん紹介しているので、興味を持ってくださった方は上のメニューから他の記事も読んでいってください!

また、各種SNSでは記事の投稿や質問等にお答えしていますので、フォローもお願いします!

他にも、管理栄養士・栄養士・栄養学生が交流し仲間を見つけるコミュニティのメンバーも募集しているので参加をお待ちしています!

Nutrition Community palette

Instagram

Twitter

TikTok