管理栄養士養成大学に通いたいと思っているみなさん、栄養学生が忙しいという噂を聞いたことがありますか?
この記事では、管理栄養士が忙しいという噂について、実際に管理栄養士養成大学を卒業した私の意見を踏まえて紹介していきたいと思います。また、管理栄養士養成大学で大変な部分や楽しい部分について、現役の栄養学生さんの意見をもとにまとめています。
これから管理栄養士になりたいと考えている方はぜひ読んでみてください!
栄養学生が忙しいという噂
忙しいという噂は本当か
栄養学生が忙しいという噂は本当です。栄養学生は文系の大学に比べて実験や実習が多く、提出するレポートや発表が多いため普段から忙しい大学生活を送ることになります。ただし、時間をうまく使えばサークルやアルバイトができないほど忙しいわけではないですし、夏休みや春休みなどの長期休暇は普通の大学生と同じく暇な時間が多いです。
栄養学生はなぜ忙しいのか
管理栄養士養成大学は実験や実習、提出物などが多いため忙しいのですが、具体的には実験や実習の取得単位が少ないため忙しい大学生活になってしまいます。
大学では卒業するために単位というものを取る必要があり、卒業するためには124単位の取得が必要です。この単位は基本、1コマ90分の講義を15回受けテストやレポートに合格することで2単位取得できます。しかし、実験や実習は週に2.3コマまとめて開講され、受講する回数は変わらず15回であるにも関わらず、取得できる単位は2コマで1単位や3コマで2単位など通常の講義に比べて少ない場合がほとんどです。そのため、卒業単位を取り切るためには実験・実習+講義で毎日大学にいることになります。加えて、講義の評価は最終週15回目のテストやレポートであることが多いですが、実験や実習は毎週レポートを提出することも多いため常になんらかの提出物を抱えている状態になり忙しい毎日になります。
栄養学生の授業以外の大学生活
アルバイト事情
栄養学生は忙しいですが、アルバイトをする時間は十分あります。ただし、平日の昼間からガッツリ働くことはできないので平日の夕方以降や土日に働くことになると思います。また、実験・実習が増えてくる2.3年生になるとレポートが立て込む日も増え、週によって忙しさに違いが出てくるためある程度シフトに融通の効く場所で働くのがオススメです。
サークル事情
栄養学生も、問題なくサークルに参加できます。大学にはサークルと部活が存在しますが、高校と違い毎日活動している所はあまり多くありません。そのため、週に数回のサークル活動であれば問題なく参加できます。また、栄養学部の忙しさは他の学部の学生も知っているため実験や実習が長引いて遅刻しても寛容な場合が多く、そもそも自由参加なところも多いため心配は無用です。ただし、高校の頃と同じぐらい毎日がっつり運動したいという方はアルバイトの時間を減らしたりして調整する必要があるかもしれないので注意しましょう。
遊び事情
栄養学生も他の大学生同様たくさん遊べます。ただし、平日は授業で埋まることが多いため休みを利用して旅行に行ったりはなかなかできず、夜にご飯に行く程度になることが多いです。しかし、土日や長期休暇は大学に行く必要がないため好きなだけ遊ぶことができます。
栄養学生の大変な部分
栄養学生が4年間の大学生活を送る中で大変な授業やイベントについて紹介します。
給食管理実習
4年間の中で最も大変な授業と言っても良いのがこの給食管理実習という授業です。この授業は実際に学校や病院で給食を提供するのと同じように大量調理を行い提供する実習です。この実習は普段の料理とは違い、一気に100人分近い食数を調理し時間内に提供しなければならず、提供のために必要な献立や栄養価計算、厨房の作業動線などの帳簿も作成するためとても忙しいです。また、授業時間だけでは時間が足りず、授業外でもミーティングが必要なこともあるため4年間で最も大変な授業と言われます。
ラットの飼育と解剖
管理栄養士の受験資格を得るためには、体の構造を把握するためにラットを飼育し解剖する授業を受けなければなりません。中にはこの授業が4年間で一番大変だと言う人もいます。解剖自体は1回のみですが、内臓をスケッチするためにある程度観察しなければならないため大変だと感じる人も多いようです。ただ、本当にダメな場合は周りの人に代わってもらえるため解剖が理由で単位を落とすわけではありませんので安心してください。
臨地実習
管理栄養士国家試験を受けるためには、計4週間病院や施設などに出向き勉強する臨地実習というものをこなさなければなりません。臨地実習は3年生か4年生に行くためある程度知識がある状態で臨めますが、臨地実習では学びを深め、現場の管理栄養士の方に迷惑を書けないようしっかりと勉強していく必要があります。加えて、厨房での作業ばかりになる場合もあるため大学での実習よりも大変です。しかし、実習生として興味を持って参加すれば自分の学びにもなりとても有意義な時間となるため悪いことばかりではありません。特に就活の際に説明会やインターンの実施が少ない管理栄養士にとっては現場の雰囲気や業務を知る貴重な機会のためとても重要な実習です。
国家試験の勉強
管理栄養士になるには大学卒業の直前に管理栄養士国家試験に合格しなければならないため4年生は就活と国試で時間を取られることが多くなります。そのため、他の大学と違い就活が終わったら就職まで遊べるわけではなく勉強漬けになる場合も多いです。ただし、早いうちからコツコツ勉強していれば4年生でもアルバイトや遊びを今まで通りできるため入学前から気にやむほどではありませんので大丈夫です。
栄養学生の楽しい部分
ここまで栄養学生の大変な部分をたくさん紹介してしまったので楽しい部分もしっかりと紹介していきます!
学生同士が仲良くなれる
栄養学部は実験や実習の日程を組みやすくするため大学ながらクラス分けされていることがほとんどです。そのため、同じ忙しさの中で頑張るクラスの仲間ととても仲良くなれます。特に実験や実習はグループで受けるため4年間でクラスのほとんどの人とグループになり、より距離が近くなります。また、卒業後も同じ管理栄養士の仲間として付き合いが続くため将来的に見ても大学で大事な仲間ができるというのは非常に大きいメリットになりますし、なにより大学生活が楽しくなります。
先生と仲良くなれる
栄養学部の先生方は国家試験に合格させるという共通認識を持って接してくれるため他の大学に比べて先生と学生の距離が近いです。そのため、自分が配属になったゼミの先生はもちろん、授業を受けただけの先生との距離も近くなります。また、大学には管理栄養士のカリキュラムに必要な分野を研究している管理栄養士ではない先生もたくさんいらっしゃるため、自分の知見を広げるという意味でも非常に有意義な空間です。
大学行事
栄養学生も大学祭に参加する時間は十分あり、非常に楽しいです。特に栄養学部の学生が入るサークルが大学祭で出店を出すと食べ物が飛ぶように売れるためとても楽しいです。また、店のコンセプトや売る商品、PRの方法など普段の学生生活では学べない知識を得ることができ将来的にも非常に役に立ちますので是非楽しんで参加してほしいです。
サークルやアルバイト
栄養学生は時間がないからこそ空いた時間にサークルやアルバイトをするため、学生生活が非常に有意義で密度の濃いものになります。また、サークルやアルバイトをすることで今まで関わることのなかった人とも関わり人間的にも成長できます。大学生活を充実させたい方や何もしていない時間が不安という方には向いているかもしれません。
まとめ
今回は栄養学生が忙しいのかについて、そしてどんなところが大変で楽しいのかについてお話してきました!
管理栄養士になるために4年間勉強するというのは大変なことも多いですが、他の大学では得られない知識や仲間が得られるため通ってよかったと思っています。
この記事を読んでくれたあなたが私と同じく管理栄養士になりたいと思ってくれたら嬉しいです。
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