昨今、レポートや課題をカンタンに終わらせてしまうことで問題となっているchatGPTですが、専門知識を学ぶ栄養学生もその恩恵を得ることができます。しかし、それ以上の弊害が生まれてしまう可能性も高いです。
今回は、栄養学生がchatGPTを使うことで可能になることと、起こりうる弊害やデメリットについて紹介していきたいと思います。
chatGPTとは
ChatGPTは、OpenAIという企業が開発した自然言語処理技術を利用して、人工知能による自然な対話を提供するサービスです。
ChatGPTは質問をするだけで必要な情報の提供や会話をすることができます。
今現在、すでにChatGPTは様々な分野で利用されており、医療や金融、教育などの分野で、質問応答や推薦システムとして活用されています。
chatGPTは栄養学生の質問にも答えられる
専門知識を学ぶことが多い栄養学生がchatGPTに質問をしても、chatGPTの知識量であれば大方正しい知識を返答してくれます。
そのため、普段の勉強など活用できる場面は多いですが、注意するべきこともたくさんあります。
chatGPTでできることとデメリット
国家試験の勉強
chatGPTは栄養学の専門知識についても回答してくれるため、国家試験の勉強に役立てることができます。
ほしい情報を調べる速度も参考書やネット検索よりも速いため、普段の勉強にはかなり有効活用できます。
しかし、自分で考えなくても勉強できてしまう点はデメリットといえます。
勉強をする際には、わからないことを自分で考えてから調べる方が知識も定着しやすいですが、chatGPTを使えばその段階を飛ばしてしまえるため、思考力の低下や知識が定着しにくいなどのデメリットが生まれます。
浅い知識やなんとなくの理解では、国家試験本番で問題が解けないということにつながりかねないので、本番で後悔しないように過度にchatGPTを頼ることはやめておきましょう。
レポートの作成
授業で提出するレポートの作成も、chatGPTを用いることで簡単にすることができます。
特に、実験レポートで一番時間のかかる「考察」もchatGPTを使えば速攻で終わってしまいます。
レポートは「自分で調べた(考えた)内容をまとめる」というものであるため、chatGPTでその工程のほぼすべてを代替させることができます。
その分、国家試験の勉強と同じく思考力の低下、知識が定着しないなどのデメリットも生まれます。
特に、実験や実習は実際に自分で体験することで座学以上の知識や経験を得ることが目的であるため、それをまとめるレポートをchatGPTに任せてしまうと学びの機会を失うことになりかねません。
課題の作成
大学で課される栄養計算や発表資料の作成といったレポート以外の課題も、chatGPTを用いることで簡略化することができてしまいます。
例えば、特定のメニューの栄養計算をchatGPTに指示すれば行ってくれますし、発表用のpowerpointなどもデザイン案を考えてくれます。
そのため、経験や学びの機会を失うことになります。
特に、栄養計算や資料作りは、管理栄養士として就職すれば必ずと言っていいほど携わる業務であるため、学生のうちにその経験をしておかないと、働いてから全く役に立たなくなります。
手間がかかり大変な課題も多いですが、将来働いてから後悔しないためにもある程度はしっかり自力で取り組むことが必要だと思います。
chatGPTを禁止にしている大学も
chatGPTを使うとレポートや課題の価値がなくなり、勉強しなくなるという観点から、使用を禁止している大学もあります。
そのため、自分の通う大学ではどういう対処が取られているのかはしっかり確認しましょう。
chatGPTに頼りすぎないように
chatGPTは非常に便利で、使い方によっては普段の勉強や課題を効率的に進めることができます。
しかし、頼りすぎるとせっかく大学でしかできない経験をつぶしてしまったり、知識を定着させるのに余計な時間がかかったりと将来的に後悔することも多いです。
楽さだけを考えず、どう付き合っていくのがいいのかを考えていくようにしましょう。
まとめ
今回は栄養学生がchatGPTを使うことでできるようになることとそのデメリットについて紹介してきました。
便利な反面、自分の能力を下げる可能性もあるため、頼りすぎずうまく活用していくことを意識していきましょう。
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