模試の見直しすべてやっていませんか?
模試は今の点数や勉強具合を知ることができるため勉強に非常に役立つものですが、すべてが有用というわけではありません。
皆さんも、「こんな問題本当に出るのかな」「模試を直していて意味があるのかな」など疑問に思ったことはありませんか?
今回は、模試を見直すことで得られるメリットと見直しの注意点、短期的に点数を伸ばすための見直し方法について紹介していきます。
模試の種類と特徴など模試を受けるときに知っておきたい情報はこちらで紹介しています。
模試の基本情報
管理栄養士国家試験の模試は毎年夏ごろから国試直前の2月ごろまで実施されており、国試に近づくほど難易度が上がります。また、模試を実施している会社によって難易度も出題頻度も異なるという特徴があります。
模試を見直すメリット
今の点数がわかる
模試を見直すと現時点で自分が取れる点数がわかります。
国試の勉強をしていると、自分がどの程度点数が取れるのか、このペースで勉強していて大丈夫なのかと不安になることも多いと思います。
しかし、模試を解けば今の自分の立ち位置が把握でき、合格までの道筋がわかりやすくなります。
得意、苦手な範囲がわかる
模試の結果には、10分野それぞれの得点と順位が掲載されているため、自分が得意な範囲、苦手な範囲が明確になります。
得意な範囲、苦手な範囲がわかれば、その範囲を中心に点数を上げていくか、逆に苦手な範囲を対策するかといった勉強の方法を考えることができ、効率的に点数を伸ばすことができます。
問題の理解度がわかる
選択肢のうち答えで無いものに斜線を引くなどすると、自信をもって答えの選択肢を選んだのか、
はたまた2択で迷ってたまたま正解したのか、5択から全くしぼれなかったのかといったことがわかり、その範囲の理解度が図れます。
そして、理解度が図れれば5択から絞れなかった問題を優先するなど、勉強に活用することができます。
模試を見直す際の注意点
ここまで紹介したように模試を解き、見直しをすることでたくさんのメリットがありますが、それらはすべて見直しをしなければ得られません。
ですが、すべての問題、すべての選択肢を見直せばよいかといわれるとそうではありません。
無駄な勉強時間を作らないよう、見直す際の注意点を知っておきましょう。
予想問題は後回し
模試には、国家試験本番に出題実績がないものの、出題される可能性のある「予想問題」というものが存在しますが、これの直しは後回しにしましょう。
この「予想問題」は国試の過去問を勉強していても目にしない内容のため、模試を解くメリットの1つではありますが、正直本番で出題される可能性は低いため、まずは過去問や参考書に書かれている内容の問題から直しをしましょう。
安定して合格できる140点を取るためなら、「予想問題」はノータッチで大丈夫です。
ただし、余裕がある方はもちろんすべて直したほうが良いです。
ちなみに、「予想問題」の見分け方は、「参考書や過去問で目にしたことがないもの」という認識で大丈夫です。
選択肢の言い回しに注意
模試は国試と違う言い回しで選択肢が作られていることも多いため注意しましょう。
「国試の過去問は答えを暗記してしまった」「難しい難易度を解いていないと不安」という方に多いのですが、模試の対策をしすぎて国試本番で言い回しが単純になっているにも関わらず、深読みしすぎて間違えるという方が結構います。
様々な選択肢に触れることはよい対策になりますが、模試に慣れすぎないよう気を付けましょう。
勉強時間の使い方に注意
模試には本番よりも難しい内容が含まれているため、直しに時間を使い過ぎないように気を付けましょう。
模試は受験者の危機感を煽るという特性上国試本番よりも難しくなっており、特に本番直前に実施される模試は難易度の上昇が顕著です。
そのため、必然的に見直しにも時間を要します。しかし、模試はあくまでも様々な問題や選択肢に触れておくためのツールで、過去問に比べると優先度は低いです。
そのため、特に「すべて直しをしないと気になってしまう」という方、過去問の勉強が終わっていない方は模試ばかりに時間を使わないよう気を付けましょう。
また、見直しに限らず隙間時間の使い方は合格に大きく影響しますので、アプリやサイトを活用していつでも勉強できる環境を整えるのもオススメです。
短期で点数を上げる見直し方法
わからなかった部分のみ直す
短期的に点数を上げるには、わからなかった部分のみ直すという方法を実践してみてください。
間違えた問題や削れなかった選択肢のみ解説を読んで直し、ある程度理解して解けた問題・選択肢はいったん解けるものとしてスルーするという方法です。
直しの理想は、解けた問題・分かった選択肢もすべて一度解説を読み確認することですが、勉強時間がなく短期的に点数を上げたい方は、分かる問題の確認よりも、分からない問題の対策に時間を使い、広く浅く対策しましょう。
ただし、この方法はとにかくたくさんの問題に触れる必要があるため、アプリやサイトを活用して過去問や模試にたくさん触れられる環境を作っておきましょう。
参考書で重要度が高い部分を直す
参考書に書かれている「重要度」が高い範囲の問題から直しをする方法もおすすめです。
参考書には、出題頻度を考慮して各範囲に星3つなどの「重要度」が掲載されており、それに合わせた順番で勉強しましょう。
勉強時間が少ない場合、とにかく出題される可能性の高い範囲から順につぶしていく必要があるため、問題の直しもこれに準拠すると良いです。
ただし、直しをする前に各範囲の星3つの範囲などをあらかじめ確認しておきましょう。
数多く出版されている管理栄養士の参考書を網羅した記事も投稿しているので、どの参考書で勉強しようか悩んでいる方はぜひご覧ください。
ただし、この方法は時間のない人や、短期的に点数を伸ばしたい人向けです。
ある程度余裕のある人
僕のオススメする問題は、とにかく国試合格のためにまずは浅く広く知識を付けたい人にオススメです。言ってしまえば、正解した問題は解けるものとしてスルーし、間違えたところをとにかく潰すというものです。
当然2回目に解いたときに間違えた問題も解説を確認しましょう。
この方法のいいところは、とにかく表面的にわからないところを減らせるというところです。
国家試験の難易度は毎年差がありますが、理解していなくても暗記するだけで点が取れる範囲も多いです。
また、流れをすべて覚えたのに、表面的な暗記でも解ける問題になっていることもあります。
この方法はそういった表面的な知識で取れる点数をまず拾えるように広く浅く勉強する方法です。
ただ、この方法で不安な方は先ほどメリットで紹介したように、勘で答えた問題をメモしておいたり、絞れなかった2択をメモしておき、正解していてもそこだけは見直すという方法もオススメです。
とにかく時間効率、まずは合格点を超えるということを目標にしている人や、先に点数を上げておいた方がモチベーションになるという人はぜひ一度やってみてください!
ただ、何度も言うようですがすべて見直して分かっている範囲も復習できるのが一番良いですが、効率や点数重視の方はこの方法がオススメです!
まとめ
今回は模試の見直し方法について紹介してきました。
模試は勉強に非常に有用なため解いておいてほしいですが、すべてが出題されるわけではなく、最優先は過去問ということを念頭に置いて直しをしましょう!
ここまで記事をご覧いただきありがとうございます!
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