「管理栄養士」を始め、資格を使って働く場合に気になるのは、その資格を持って働くことでどの程度稼げるのかですよね。
また、「管理栄養士は稼げない」なんてことを聞いたことがある方も多いかもしれません。
この記事では、そんな管理栄養士の初任給や手当、ボーナスといった給料の実態を紹介していきたいと思います。
管理栄養士が稼げない理由や稼ぐために必要なポイントについてはこちらの記事で紹介しています。
管理栄養士が稼げないって本当?
これに関しては、残念ながら本当です。
管理栄養士は、厚生労働大臣が免許を発行する国家資格ですが、国家資格の中でもかなり稼ぎ辛い資格です。
管理栄養士の資格を取る方法の1つである4年制大学に通うには約400~500万円程度の学費が必要なのに加え、授業も文系学科に比べ忙しい傾向にあります。
にも拘わらず、管理栄養士は資格職どころか無資格で働く人よりも給料が低いことも多いです。
管理栄養士の給料はどのくらい?
管理栄養士の就職先は非常に多いですが、どの業界でも大きな差はなく、新卒の場合額面で18~23万円程度のことがほとんどです。
また、額面上でこの金額なのでここから税金や保険料などを引かれ、手取りでは15〜20万円程度の方が最も多いと言われています。
そう聞くと「新卒だしそんなもんでしょ」と思うかもしれませんが、管理栄養士の資格を取るために必要な学費や勉強時間を考えると、割に合わないと感じる方もいるのではないでしょうか。
また、管理栄養士の中では比較的給料が高いと言われる病院や公務員は就職試験の倍率が何十倍と、就職する事そのものが難しい上にこの給料なので、管理栄養士としてお金持ちになるというのは難しいと言えます。
手当や補助は出ない?
管理栄養士として採用される場合、各種手当が出されることも多いです。
よくあるのは、管理栄養士として働くともらえる資格手当や、大都市など物価が高い地域で支給される地域手当などが上乗せされるケースです。
これらの手当は~2万円程度であることが多く、就職先によって大きく異なります。また、支給されない場所も少なくありません。
ほかにも、住宅手当や通勤手当など必要な出費に対しての補助は多くの職場で支給されます。
ただし、基本給が低く設定されていることも多く手取りで考えると月に20万前後であることが多いです。
給料は伸びていかない?
初任給が低い傾向にある管理栄養士ですが、資格の取得や勤続年数によって給料は伸びていきます。
ただし、管理栄養士の業務は比較的同じことを繰り返す場合が多いため、自分がどの程度仕事ができるのかをアピールしないと給料の伸びは悪い傾向にあります。
栄養指導を例に挙げると、1回の指導時間が決まっている栄養指導はどれだけ仕事が早い人でも1日にこなせる件数に限界があり、実施件数を見たときに管理栄養士同士で大きな差がないことも多いです。
そのため、他の管理栄養士との違いを示すことが難しく、企業の営業職のように目に見えた成果を出すことが難しく、給料の伸びも劇的に変化することは見込めません。
ボーナス額に注意
管理栄養士はぱっと見給料が良くても、基本給が低く手当で給料をかさ増ししている職場も多く、基本給を基に支給されるボーナスが少ない場合がよくあります。
この特徴がある職場はボーナスが少なく年収が低くなるため、就職の際には気を付けたいポイントです。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
給料は低いが進路の幅は広い
管理栄養士はどの業界に進んでも給料が高いと言えるレベルになることは難しいですが、他の資格職に比べ進路の幅が非常に広いというメリットがあります。
管理栄養士の就職先は病院・施設・公務員・企業など多岐にわたるため転職に強いというメリットがあり、この先も仕事が無くて生きていけないということにはならないという強みもあります。
まとめ
今回は、管理栄養士の初任給など給料の実態について紹介してきました。
現実問題として管理栄養士は大金持ちになれるような職業ではなく、給料の問題と付き合っていく必要がある資格ですが、お金に換えられない価値もあります。
そのため、何をモチベーションに働くか、稼げないなら代わりに何か行動を起こすのかなどを考えていけると良いと思います。
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