管理栄養士を目指す皆さん、模試をなんとなくで受けていませんか?
模試は様々な会社が実施しており、それぞれ出題範囲や難易度などに違いがあるため、それらを把握しないと模試を受けても点数アップにつながりません。
今回は、そんな管理栄養士模試の種類とそれぞれの特徴について紹介し、模試受験後にグングン点数を上げる活用法を解説していきます!
「模試ごとに点数や順位が大幅に変動する…」
「どの模試で何点取っていたら本番が安心なんだろう…」という方は、
この記事で各模試の難易度、出題傾向などの特徴を知っておくことで点数に一喜一憂せず有効活用することができるようになります!
それ以外にも、「国家試験の勉強について知りたい!」という人はこちらの記事をご覧ください!
模試の特徴
管理栄養士国家試験の模試は、毎年夏ごろから国試直前の2月まで実施される管理栄養士国家試験を想定した模擬試験です。
模試は1種類ではなく、いくつかの企業がそれぞれ独自の模試を実施しています。
模試の共通点
全ての模試に共通するのは、
➀国家試験の範囲10分野ごとに点数が付き、大学内や全受験生内での順位が記載される
➁国家試験本番に近づくにつれて難易度が上がる
➂模試1種類につき年に3.4回実施され、本番に近づくほど受験の間隔が短くなる。
という点です。
大学で管理栄養士資格取得を目指されている皆さんは、おそらく大学側が決めた企業の模試を受けるはずで、多いところで10回以上受けることになります。
既卒の方の場合は、自分で必要な企業の模試を必要な回数申し込むことで受験できます。
模試の注意点
模試は国家試験対策のために有用なため、積極的に受けて頂きたいですがいくつか注意点があります。
本番よりも模試の方が難易度が高い
まず1つ目に、国家試験本番よりも模試の方が難易度が高いということは覚えておきましょう。
というのも、模試の役割の一つに受験者の危機感を煽るというのがあります。
皆さんは、「模試で点数取れたから勉強しなくてもいいや!」と油断したことはないでしょうか?
模試で簡単に点数が取れてしまうと返って勉強を疎かにし、国家試験本番で合格できないということになりかねません。
そのため、模試は国家試験本番よりも難易度を上げて実施されている場合がほとんどなのです。(一部例外もありますが後述します)
模試は全て直さなくても良い
模試を受験した後は自己採点をして間違えた問題の直しをすると思いますが、この「直し」をすべてやる必要はありません。
模試には予想問題と言って、「過去に出題は無いものの出題される可能性がある問題」というのが存在します。
しかし、この予想問題は勉強しても出ない可能性の方が高いため、点数が取れていないうちは無視しましょう。
それよりもまずは
・大学の授業で習った範囲
・参考書に大きく記載されている範囲
・過去出題された範囲
を重点的に勉強のが優先です。
特に、国家試験直前の年明けには1.2週間に1回模試が行われる大学も少なくありません。
そういった時間の少ない状況で、出題される可能性の低い問題に時間を割くのは得策ではありませんので注意しましょう。
模試の直し方や時間の使い方などについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
各模試の特徴とメリット
模試にはいくつか種類がありますが、すべて違う会社が作成し実施しており、問題の難易度、頻出範囲、出題傾向等に違いがあります。
そのため、模試の種類によって点数や順位が大幅に変動することがありますので注意しましょう。
ここでは、模試の中でも「かんもし」「RDC」「医歯薬」の3種類の模試の特徴について紹介していきます。
かんもし
「かんもし」はインターメディカルが実施している模試で3種類の中で最も難易度の低い模試になっています。
「かんもし」は全体的な難易度が国家試験よりも低めになっており、本番直前の模試でも大幅な難易度上昇はありません。
そのため、まずは「かんもし」で合格点を取ることが目標になります。
また、「かんもし」は点数がとりやすいため勉強のモチベーションにつながることや、最初に抑えるべき基本的な内容を知ることができるというメリットがあります。
勉強が続かないという方、どこから勉強すればいいかわからないというは、まず「かんもし」で出題されている範囲から勉強を始めると基礎部分から学ぶことができ効率的に勉強できます。
加えて、「かんもし」を受けると受験後に解答解説以外に過去の模試を集めた問題集ももらうことができるため模試後に勉強しやすいというメリットもあります。
特に、既卒で受験する模試に悩んでいる方はまず「かんもし」に申し込んでみましょう。
RDC
「RDC」はRDC管理栄養士センターが実施している模試で、変わった問題が多いという特徴があります。難易度は3つの模試の中で最も高く、毎回多くの「予想問題」が出題されます。
問題自体が難しめかつ、知らない問題も出題され得点しづらいということからも、この模試で合格点が取れれば国家試験合格はかなり現実的であると言えます。
ただし、逆に言えば国試本番に出ない内容が最も多い模試なので、直しをする問題は見極める必要があり、勉強時間が少ない方は要注意です。
以上のことから、ある程度勉強してから受験するのがオススメの模試になります。
RDCも「かんもし」同様、模試受験後に国家試験の予想問題集が配られるため勉強しやすくなっています。
ただしこれは同年に2回以上「RDC」の模試を受験することが条件なので注意しましょう。
医歯薬
「医歯薬」は日本医歯薬研修協会が実施している模試で難易度は3つの中では真ん中です。
ただ、RDCに近い難易度なのである程度難しい問題も出題されます。模試の内容としては変わった問題も少なく難易度もそこそこという感じなので、一番国家試験に近い模試です。
しかし当然模試なので国試本番よりも難しく、「予想問題」もいくつかは出題されることを覚えておいてください。
そのため、この模試は、どのタイミングで受けてもよいベーシックな模試と言えます。
「医歯薬」も他の模試と同様受験後に参考書が配布されます。
こちらも2回以上「医歯薬」の模試を受ける必要があるので注意が必要です。
模試は何回受けるべきか
大学に通って管理栄養士を目指す方は模試の回数を気にすることはないと思いますが、既卒の方は費用を抑えるために模試を受ける回数を極力減らして合格したいと考えるでしょう。
先ほど紹介したように、模試にもそれぞれ特徴があるのですべて1回は受けてみましょう。
それ以降は点数が高ければ比較的簡単な「かんもし」以外を、低ければ「RDC」以外をというように今の自分の学力に合った内容の模試を受けることが大事です。
ただし、模試は必ずしも最新でなくて良い場合もあるので、模試の過去問を解いて勉強するのも効果的だと思います。
まとめ
今回は管理栄養士国家試験の模試についてそれぞれの特徴や難易度を紹介してきました。
模試はうまく使えば勉強が大幅に効率的になるものですが、直しなどに気を取られすぎると返って効率が落ちてしまう可能性もあります。
なので、それぞれの模試の特徴を知って有効活用していきましょう!
ここまで記事をご覧いただきありがとうございます!
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