管理栄養士として就活している皆さん。自分のES、履歴書の書き方や送り方は正しいと自信を持って言えますか?
就職試験の一番最初である書類審査では、記入内容はもちろんのこと、ESや履歴書が正しい書き方や送り方がされているかどうかも採点対象になっています。
この記事では、そんな管理栄養士が注意すべき、ES、履歴書の書き方と送り方について紹介していきます。
学歴の書き方、管理栄養士取得見込みの際の書き方、郵送時の注意点までES、履歴書の作成から提出までに管理栄養士がつまづく部分を実際に私が管理栄養士として就活した経験をもとに解決していきます!
志望動機や自己PRなどがまだできていない方、一応書けているけど自身がないという方は、こちらの記事を参考にしてみてください!管理栄養士ならではの項目などについても紹介しています。
「実際に書いた内容を抜粋!」管理栄養士ならではの履歴書の質問項目と回答の作り方について紹介!
管理栄養士の履歴書についての基本情報
履歴書の形式
提出するESや履歴書は、指定が無ければどんなものでも大丈夫です。
履歴書を選ぶ際は、既卒の方なら自分の「職歴」が書き切れるもの、新卒の方は大学が販売しているものを使うのがオススメです。
職歴の欄は余らしてしまうことが多いため、自分に適したサイズのものを選んだうえで、志望動機や趣味や特技などについてしっかり記入できるものにしましょう。
ただし、病院や公務員など、履歴書の指定があることも多いのでしっかりと確認しておきましょう。
書き方はパソコン?手書き?
管理栄養士の履歴書は、指定が無い場合はパソコンでも手書きでも良いです。
既卒の場合は手書きを求められることは少ないですが、新卒は手書き指定があることも多いため必ず確認しておきましょう。
また、企業指定の履歴書を提出する場合、ダウンロードのファイル形式がPDFになっていたら、印刷して手書きで作成する方が無難です。
逆に、Excelのように打ち込みができる形でのダウンロードの場合は、何も指定がなければパソコンでの作成で問題ありません。
ただし、病院や施設、公務員など大手企業に比べると古い慣習のままの就職先も多いため、手書きの方が重んじられる傾向にあることは覚えておきましょう。
私も、新卒就活当時はほぼすべての履歴書を手書きしていましたので、気になる方は手書きの方が無難だと思います。
敬称の違い
会社を立てるときに使う「貴社」と「御社」ですが、「貴社」は書面での呼び方、「御社」は面接など対面での呼び方なので注意しましょう。また、病院は「貴院」「御院」施設は「貴施設」「御施設」など聞き馴染みのない敬称を用いるため注意が必要です。
提出方法はWeb?郵送?
管理栄養士の場合、履歴書の提出方法はほとんどが郵送です。
大手企業やグループの病院などを除き、Webで提出することはあまりありません。
そのため、提出期限に間に合うように郵送できるよう余裕をもって履歴書を仕上げましょう。
また、「消印有効」と記載がある場合、「消印が押された日が提出期限内であれば良い」という意味なので、相手方に届く日が提出期限を過ぎていても問題ありません。
書類は早く届いた方がいいのか
基本的に、早く届くに越したことはありません。
早くに応募書類が届けば相手方の印象も良い上に、印象にも残ります。
ただし、採用を締め切ってから一気に開封することも多いため、遅れたからと言って不利になるほどではありません。
しかし、期限ギリギリにはならないよう気を付けましょう。
ESを書く際に注意するポイント
①記入日
履歴書の記入日は実際に書いた日ではなく、提出する日付にしましょう。
郵送の場合は投函する日、もしくは郵便局で郵送の手続きをする日を記入します。
記入した日を書くわけではないため、郵送できるタイミングが分からない場合は最後まで書かないでおきましょう。その際は、提出前に記入してあるかを必ず確認しましょう。
②証明写真
証明写真は原則3か月以内に撮影したものを使用しましょう。
写真のサイズは企業によって異なり、多くは縦4cm×横3cmですが、公務員など一部の求人ではサイズが異なるため注意しましょう。
そのため、写真を撮影する際はデータが貰え、サイズを変えて焼き増しできる写真館などでの撮影がオススメです。
また、写真を貼る際は剥がれた時のことを考え、名前、記入した日付、生年月日などを記載しておくと安心です。
この裏面に記載する内容についても企業から指定があることも多いのでそれに準じましょう。
③連絡先
履歴書に記載する連絡先は携帯の電話番号やメールアドレスなど一番つながりやすいものを記載しておくのが無難です。
自宅の電話番号を記載するのも良いですが、かかってきても電話を取れない場合など書く必要がない場合は記載しなくても問題ありません。
メールアドレスは、キャリアのアドレスでも、Gmailなどのフリーアドレスでも問題ありません。
学生の場合は、大学から配布されているものでも構いませんので管理がしやすいものを選びましょう。
④学歴・職歴
学歴は高等学校の入学から記載すればOKです。
ただし、高校以前に私立に通っていた方はそこから記入しましょう。
記入する際は学校名を省略せず、正式名称で書きましょう。高校は略さず「高等学校」、大学名は学部、学科、専攻まで正しく書きましょう。学校法人の名前などは記載しなくてもOKです。
新卒の場合は大学の欄は「卒業見込み」と記載し、その一つ下の段の右下に「以上」と記載しましょう。
記載する際の年月日は西暦でも和暦でもいいですが、記入日や生年月日など履歴書内で全て統一しましょう。
職歴は、可能な限りすべて書きましょう。
短期間で退職した場合であっても、空白期間ができるため記載しておいた方が無難です。
職歴も、会社名は略さず正式名称を記載しましょう。
基本的には社員として働いていた経験のみで良いです。
新卒の場合はアルバイト経験などを職歴として記載する必要はありませんので学歴のみで大丈夫です。
職歴も、記入した際は最後に記入した一つ下の欄の右端に「以上」と記入しましょう。
⑤免許・資格
免許・資格の欄には、持っている資格をすべて記入しましょう。
管理栄養士養成校に通っている方は国試受験前のため、「管理栄養士免許取得見込み」「栄養士免許取得見込み」の2つを記載しましょう。
取得時期については、栄養士資格は卒業月の3月、管理栄養士免許は合格発表後、申請ができるようになる4月としておくのが無難です。
実際に免許が届くのはもっと後ですが、この書き方で問題ありません。
他にも、運転免許を持っている場合は省略せず「普通自動車第一種運転免許」と正式名称で記載しましょう。AT限定の場合はその旨も書いておきましょう。
記載する順番は特に規定はないですが、管理栄養士採用の場合は「管理栄養士免許取得見込み」が一番上にくるのが見やすいためオススメです。
また、検定や各種資格を持っている場合は国家資格かどうかに限らず記載しておきましょう。
⑥志望動機
志望動機や自己PRといった欄は読みやすいように埋めましょう。
内容に関しては上の記事で紹介している通りですが、手書きの場合は文字の大きさや間隔などを意識し、読みやすくなるよう心がけましょう。
字の綺麗さに関しては読めれば問題ありませんので、丁寧に書くことを心がけましょう。
⑦確認事項
大学の履歴書には欄が無いことも多いですが、企業側に確認したいことがあればこの欄を使いましょう。
基本的には通勤方法や配属先などを確認するために書いておくのが無難です。
記入がなくても全く問題ありませんが、「特にありません」と記載しておくと記入漏れではないことが伝わるためオススメです。
また、給与や待遇についてこの欄を使って聞くのはやめましょう。
それらは、面接の逆質問の時など顔をみて言葉以外のニュアンスを伝えられるタイミングで聞くようにすると角が立たないためオススメです。
郵送時の注意点
印刷は二つ折りで
履歴書のサイズは、A4判とB5判が一般的で、どちらも二つ折りになっています。
指定がなければどちらのサイズでも良いですが、二つ折りで印刷しましょう。
自宅では二つ折りで印刷することが難しいため、A4のコピー用紙に両面印刷したくなりますが、見栄え的にはあまり好まれません。
そのため、コンビニなどで二つ折りで印刷するのが無難です。
封筒は白の角形2号
就活で使用する封筒は基本白色が良いと言われています。
白色の封筒は応募書類等を入れるために使われることが多いため、相手方に中身が伝わりやすいです。
茶色の封筒でもダメではありませんが、茶封筒は主に会社間や事務的な用途で使用されるため、応募書類が他の書類に紛れる可能性がありあまりオススメできません。
封筒のサイズは、A4サイズの書類を折らずに入れられる角形2号の封筒を使いましょう。
履歴書を曲げて入れたことを理由に不採用にはなりませんが、印象がよくありません。
加えて、ファイルに入れられず汚れてしまったり、他の書類に紛れ込む可能性があるため、やめておいた方がいいでしょう。
また、管理栄養士は急な求人に応募することも多いため、あらかじめ封筒を多めに用意しておきましょう。郵便局でも購入できますが枚数が少ない上に割高の為、事前に準備しておけると金銭的にも安心です。
相手方の名前の書き方
封筒に入れて履歴書を送付する際は、相手方の企業の名前を省略せず正式名称で記載しましょう。
加えて、送付する部署や課が分かっている場合はそこまでしっかりと記載し、最後に「御中」と書きましょう。
ちなみに、送る相手が企業や部署など不特定多数の場合は「御中」、人事課や採用担当の中で、特定の方に送る場合は「様」と記載しましょう。
ただし、特定の個人に応募書類を送る機会は少ないため、ほとんどが「御中」になるかと思います。
送付状を同封する
履歴書を送付する際は、一緒に送付状も同封しましょう。
送付状は履歴書を確認していただくことに対する感謝を伝えるための書状で、郵送で提出する際は入れておくのが暗黙の了解となっています。
ただし、入っていないことが理由で不採用というものでもないので、入れ忘れてしまった場合でもそれほど気に病む必要はありません。
送付状は様々なテンプレートがあるので、ひな形を作っておいて日付や送付先をその都度変えて印刷すれば手間が少なくて済むためオススメです。
書類はファイルに入れる
郵送する書類は必ずファイルに入れて郵送しましょう。
郵送中に濡れたり曲がったりするとせっかく書いたものが読めなくなるため、ファイルは必須です。
入れるファイルは基本無色透明のファイルが望ましいです。
履歴書を郵送する分必要になり、返ってこないため数十枚単位でまとめて買っておけると安心です。
履歴書在中と赤字で記載する
履歴書を入れた封筒には、左下に赤字で履歴書在中と記載しましょう。
採用期間中でも会社には多くの郵便物が届くため、開かずとも内容がわかるよう履歴書在中の文字を入れることは必須です。
この文字を入れることによって、履歴書に気づかれず開けられなかったという事態を防ぐこともできます。
また、応募方法にも「履歴書在中」と必ず書いてくださいと記載されていることが多いため郵送前にもしっかり確認しましょう。
多くの企業に応募するという方は、毎回記載するのが大変なため、ハンコを使うのもオススメです。
速達と書留
提出の際、「速達」と「簡易書留」という配送のサービスを使うことができます。
「速達」は追加料金を払うことで優先的に配達してもらうサービスで、「簡易書留」は郵便物が到着したかどうかを追跡できるサービスです。
速達は相手方に指定されることはほとんどないですが、提出期限まで3日を切っている場合は速達にしたほうが安心です。
簡易書留は相手方から指定されることが多く、書類が到着したかどうかがわかるため必ず指定しておきましょう。
速達をした、簡易書留を忘れたという場合でも採用結果に関わることはほとんどありませんが、特に簡易書留は相手の迷惑になることもあるため、指定が無くても毎回利用した方が安心です。
また、A4サイズの封筒にこれらのサービスを付けると700円近くかかるため、金銭的な負担を減らすためにも早めの提出を心がけましょう。
まとめ
今回は、栄養士職として就職する際に気を付けておきたい、ES、履歴書の書き方について紹介しました。
就活中に不安にならなくていいように、今回紹介したポイントを意識してみてくださいね!
ここまで記事をご覧いただきありがとうございます!
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