管理栄養士として働くことを考えている皆さん、管理栄養士業界のブラック企業にはどんな特徴があるか知っていますか?
管理栄養士は全体として給料や待遇が悪いことも多いため、ブラック企業が多い業種でもあります。
しかし、実際にブラック企業を見つけるのは難しく、入ってから後悔したという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな管理栄養士が避けるべきブラック企業の特徴を紹介していきます。
今回紹介するポイントを意識して、より良い求人を見つけましょう!
管理栄養士はブラックな職場が多い?
管理栄養士の職場は、ブラックなことも多いです。
管理栄養士は国家資格ですが、他の資格に比べまだまだ必要性が認知されておらず、給料や待遇が低い傾向にあります。
また、認知の低さから、専門性を発揮できる職場も限られており、管理栄養士として就職しても、知識や経験が活用できない職場も多々存在します。
管理栄養士として働くことに悩んでいる方は、こちらの記事を読んで管理栄養士の実態について考えてみてください。
管理栄養士はなぜ給料が安い?管理栄養士が稼げない6つの理由と収入upの方法について解説
ブラック企業の特徴
ブラック企業が多いと言われている管理栄養士ですが、実際に、ブラック企業にはどのような特徴があるのでしょうか?
求人を公開しない
ブラック企業は、労働条件や待遇が悪いため、求人を積極的には公開しません。
本来であれば、求人票には可能な限りの情報を載せておいた方が、企業側が求める人材が応募してくる可能性が上がります。
しかし、ブラック企業の場合はそれらを公開することで逆に応募が減ってしまうため、求人をあまり公開していないことが多いです。
極端な給与や報酬
管理栄養士としてはありえないほどの極端な給与や報酬が明記されている企業も、ブラック企業であることが多いです。
管理栄養士が生み出すことのできる金額は、どの業界でもある程度限界があるため、他の求人に比べて極端に高い給与が記載されている場合は、虚偽もしくは過重労働であることが多いです。
よくある例として、「月収30万円!」と謳っている求人が実は、過労死レベルの残業を加味した金額であったりします。
他にも、月収は高いもののボーナスがなく、年収単位でみると低い、住宅手当や通勤手当といった生活する上で必要な出費に対する手当を加味した月収として表記しているなど、実際に手元に入るお金が少ない求人も多々存在します。
休みが少ない
給料自体は悪くなくても、休みが少ない求人はブラック企業の特徴です。
休みが少なく、出勤数が増えれば給料は上がりますが、日給に換算すると給料が低いのと変わりません。
休日数は、完全週休2日+祝日完全休みで年120~125日程度で、120日を超えていれば休日数に関しては問題ありません。
また、110日は完全週休2日で祝日は出勤、105日は労働基準法の最低ラインで、週休1日の週があるということになりますので、参考にしてみてください。
職務内容が不明瞭
就職後の職務内容が不明瞭なことも、ブラック企業の特徴です。
特に、「病院に採用されて臨床業務に携われると言っていたのに、厨房業務しかやらせてもらえない」などは管理栄養士がよく直面する問題です。
職務内容が不明瞭な職場は、入職前と入職後で異なる対応をすることも多いため、避ける、もしくは入職前にしっかりと確認しておく必要があります。
求人を頻繁に出している
求人を頻繁に出している企業は、人が毎年辞めている可能性が高いため要注意です。
管理栄養士は女性が多いことから、比較的入れ替わりの多い職業ですが、それでも頻繁に求人を出している職場は怪しいです。
ただし、育休・産休による代替の場合は職場の環境と関係がないことも多いため、求人を出した理由まで調べることをオススメします。
選考項目が少ない
就職までに課せられる試験の項目が少ないのもブラック企業の特徴です。
ブラック企業はすぐに人が辞めてしまい常に人数不足なため、来るもの拒まずで入職させる傾向にあります。
そのため、選考も非常に少なく、面接一回や、見学のみで採用などという企業も少なくありません。
本来、専門職として採用する場合は筆記試験や面接を行うことも多いですが、ブラック企業はその行程を飛ばす傾向にあります。
「未経験者歓迎」といえば聞こえはいいですが、実際はそれだけの選考をする時間や能力が企業にないことも多く、入職しても管理栄養士としての業務に携われるかも怪しいです。
ブラック企業かわからない時に確認したいポイント
ブラック企業の可能性がある特徴について紹介しましたが、実際には明らかなブラック企業だと判断するのは難しいことが多いです。
また、「会社としてはホワイトだけど、管理栄養士としてはブラック」ということも多いため、管理栄養士としての環境を判断するために確認しておきたいポイントを紹介します。
管理栄養士の人数
管理栄養士の人数は、その職場での地位や期待度を反映するため、確認しておきましょう。
例えば、病床数の多い病院で管理栄養士の人数が2.3人しかいない場合は、管理栄養士の必要性が認知されていない可能性が高く、待遇にも影響が現れます。
ただし、クリニックや施設など、規模が小さくそもそも人数が必要ない職場の場合は人数が少ない=ブラックではありませんので、気にしなくて大丈夫です。
管理栄養士の年齢層
管理栄養士の年齢層も、確認しておけると安心です。
上と下の年齢層ばかりで中間がいない、逆に若い人ばかりなど年齢層に偏りがあると職場環境になにかしらの問題がある可能性があります。
ただし、管理栄養士の人数はどの職場でも少ないため、ばらついているからといってブラック企業であるとは限りません。
可能であれば、その職場の多職種の年齢構成なども調べておけると判断材料にできます。
雇用形態の比率
管理栄養士の雇用形態の比率を確認するのも、ブラック企業の選定に有用です。
企業としては、正社員の登用が最も人件費がかかるため、パートや非常勤、嘱託などの非正規での雇用を増やし人件費を削減している職場も多いです。
そのため、正社員と非正規の職員の割合など職員の雇用形態を調べておけると、管理栄養士の待遇や、企業の考え方がわかります。
基本給
給与のうち、基本給はしっかり確認しましょう。
給与は、基本給+残業代+手当などで構成されていますが、残業代や手当で水増しし、給与全体を上げている求人が多くあります。
この場合、月給自体は悪くないですが、「基本給〇ヶ月分」として計算するボーナスが少なくなるため、年収が下がります。
そのため、ブラック企業は人件費削減のために基本給を減らし、人を集めるために手当で水増しして求人を出しているので、月収○○円と記載のあるうち、基本給がどの程度かを確認するとブラック企業の判定ができます。
管理栄養士だと、基本給で20万を超えていたら給与に関してはクリア、18万だと微妙、それ以下は怪しいと覚えておきましょう。
固定残業代
給与に固定残業代が含まれているかどうかも確認しておきましょう。
固定残業代は、一定の残業時間分の残業代を固定して支払う制度で、規定時間以下の残業でも満額支給されます。
例えば、週40時間の就業時間に加え、固定残業代20時間分(1日1時間残業)がつき、給与が+〇万円などとなっているものが多いです。
固定残業代を指定している企業は、規定時間を超えるまで働かせることや、固定残業時間を超えた分の残業代を支給しないなどの問題も多く、ホワイト企業で固定残業代を指定している所はほぼありません。
また、固定残業代は同じ時間働いても残業代よりも支給が少ないことが多いため、固定残業代がある職場は避けておくのが安心です。
ホワイトな求人は見つけられる?
管理栄養士業界でも、ホワイトな求人はもちろん存在しますし、見つけることもできます。
ただし、能力や経験を持った人でないと採用されない求人も多いため、事前の準備や先を見据えた行動が重要です。
管理栄養士に必要な就職の情報はこのブログでも多数紹介していますので、ぜひ他の記事も読んでみてください。
tomoblogで紹介している就活・仕事についての情報はこちらから!
まとめ
今回は、管理栄養士が避けるべきブラック企業の特徴6つと、怪しい企業を見分ける際に確認したいポイント5つを紹介しました。
管理栄養士は人数が多く、業界全体として待遇も良くないため、あくどい求人も多数存在します。
そういった求人に応募しないためには、今回紹介したポイントをチェックして自衛するよう気を付けましょう。
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